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マリア観音、オラショ…。隠れキリシタンたちに受け継がれてきた独特の文化を3つ紹介

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オラショ

隠れキリシタン独特の祈りは「オラショ」と呼ばれています。その語源は、ラテン語のオラシオ (oratio)で、祈祷文を意味していました。

オラショには日本語やラテン語などが混ざっていて、ちょっと耳にするとキリスト教の祈りでありながら、まるで仏教のお経を聞いているようにも聞こえてきます。

元々カトリックの祈りやミサの儀式には定型文が用いられることが多いのですが、このオラショも300年間あまりにわたって口伝えに伝えられた呪文のような定型の祈りです。ただし、その意味や内容まで理解した上で唱えている人はあまりいないのだとか。

おしかえ(お札様)

3ヵ月に1度、信者たちが集まって行う運勢占いのようなもので、「お札様(おふださま)」と呼ばれるトランプほどの大きさの木札に簡略化された記号や数字が記されたものを使います。

この「お札様」の元となっているのは、現代のカトリック教会でも祈りと黙想に使われる「ロザリオの15玄義図」といわれています。

「キリストの誕生=喜び=3番の札」「キリストの磔刑=悲しみ=5番の札」など、それぞれの場面に番号と意味が対応していて、中でも聖母子像はいちばん運勢が良い「当たり」です。

信仰を守るうちに独特のものへと変化してきた、隠れキリシタンの文化。これからも日本の文化として、是非残していってほしいものですね。

 

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