これは貴重です!世界的に活躍した画家「藤田嗣治」がみずから肉声を録音したテープが発見されました!
戦前からフランスを中心に活躍した日本人画家「藤田嗣治(ふじたつぐはる)」。藤田は明治19年に東京に生まれ、東京美術学校で洋画を学び、戦後はパリを拠点に創作活動を行いました。
今年は藤田の没後50年で、東京都美術館では大規模な「藤田嗣治展」が開催中ですが、このほど、藤田みずから肉声を録音したテープが調査されないまま残されていることがわかりました。
発見されたテープはパリ郊外の自宅に残されていたもので、録音は複数回に分けて12時間分にもおよぶそうです。そのうち6時間は日本語で、NHKニュースでその一部が公開されています。
録音内容には「私が生きている間にどんな声をしていたか残しておいて、後世の人に聞かせておくこともまんざら無駄なことじゃないと思います」という言葉も残されており、今回の発見がまさにそのとおりの状況になっています。
録音された時期は藤田が亡くなる2年前くらいからのもので、「一生懸命、頭の働く限り、力の続く限り、やってみたい仕事がござります」と、藤田の画業への想いが感じられる言葉も。
今回明らかになった録音テープは今後調査を行い、一般に公開していく予定とのこと。なお、テープの内容は9月9日(日)にNHKで放送される「日曜美術館」の中で紹介されます。
参考:NHKニュース