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江戸時代、男色が集う陰間茶屋などで活躍していた必須アイテム「通和散」とは?

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使用方法は?

これをどうやって使うかというと、口に含み唾液でふやかしてからローションになったものを使用します。ふやかすなら何でもよかったかというとそういうわけでもなく、お湯や水で溶かすよりも唾液の方が持続性があったようです。

名前は違いますが、同じ用途で作られたぬめり薬に「いちぶのり」や「安入散」、「海蘿丸」などがあります。これらも同じように口に含んで使用するもの。

いちぶのりは作ったぬめり薬を和紙に塗り、乾燥させて一分四方に切り取って使用します。同じく和紙に塗って丸めたものが海蘿丸。素材は和紙なので大変軽く携帯しやすいため、印籠や紙入れなどに入れて携帯していたそうです。

原料は卵やトロロアオイなど

こういったぬめり薬の原料となったのが、鶏卵の白身や葛粉、海蘿、トロロアオイ(花オクラ)などです。どれも口に入れて問題のない食品や海藻ばかりで、デリケートゾーンに使用するものとしても安全なものでした。

市販されているものを買わずに自分で作る人もいたようですが、一般人でも手に入るような材料ばかりなので作るのもそう難しくはなかったようです。

 

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