キツすぎてお殿様が死亡!?超ブラックな江戸時代の参勤交代のリアル:2ページ目
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徳川家的には大成功
そもそも参勤交代は徳川将軍家がその他の大名の経済力、軍事力を削ぐ事を1つの目的としてやっていた事なので、徳川家にしてみればこの作戦は大成功でした。明治以降の国力増強の考えとは真逆。徳川家以外はどんどん疲弊していくという超ブラックな制度だったのです。
江戸っ子たちは高みの見物!?
ちなみに江戸庶民はそんな大名たちの事情などなんのその。行列が尾張徳川家でもない限り、江戸庶民は土下座の必要はなく道の脇に寄ればOKだったので、参勤交代の列が通る時はちょっとしたイベント感覚でした。
大名行列は、鉾などの道具の形や紋も藩ごとに決まっていたので、庶民は日本橋の本屋で「武鑑(ぶかん)」という超便利な大名ガイド図鑑を買って、大名行列を見に行き、ガイドに載っている道具の形を照らし合わせて「あーこりゃ○○藩だ!田舎モンだナ!」なんつってこっそり笑っている江戸っ子もいたようです。
参考文献:山本博文「超速!倹約!?大名行列のオモテとウラ『参勤交代』の不思議と謎」
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