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源頼朝の家紋は「無紋」?頼朝と言えば笹竜胆だけど…。鎌倉武士の家紋文化

源頼朝の家紋は「無紋」?頼朝と言えば笹竜胆だけど…。鎌倉武士の家紋文化

笹竜胆の家紋は誰が?

揚洲周延「勧進帳(部分)」より、着物に笹竜胆の柄を忍ばせることで、源氏の縁者(義経公)である事を表現。

頼朝公の家紋が「無紋」なのは判りましたが、では、笹竜胆の家紋は誰が使っていたのでしょうか。笹竜胆の家紋を用いていた源氏と言えば村上源氏が有名で、頼朝公の一族である清和源氏では、あまり多くありません。

ちなみに、笹竜胆の家紋を用いていた著名人には、曹洞宗の開祖である道元禅師(村上源氏、久我山竜胆紋)や、明治期の外遊使節団で有名な岩倉具視(村上源氏、笹竜胆紋)などがいます。

(※『~源氏』とは、その天皇陛下から枝分かれした子孫を意味します。また、源とは『皇室にルーツ・源を持つ』という意味の姓です)

それが後世の創作(例:歌舞伎「勧進帳」、「曽我兄弟の仇討」など)で源氏の紋として混同された事から、源氏と言えば笹竜胆、というイメージが一人歩きしていったのでしょう。

終わりに

鎌倉市・源氏山公園の頼朝公像。

以上、笹竜胆が頼朝公の家紋ではない(可能性が高い)事について紹介してきましたが、と言って現在あちこちにあしらわれた笹竜胆紋についていちいち指摘するのも、また野暮というもの。

少しずつカタチは変わっても、時代と共に敬愛され続けてきた頼朝公はじめ、源氏一族の遺徳を偲び、歴史に興味関心を持って貰えたら嬉しいです。

 

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