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なぜそんな人物が?六歌仙なのにひとりだけ百人一首に撰ばれなかった「大友黒主」

なぜそんな人物が?六歌仙なのにひとりだけ百人一首に撰ばれなかった「大友黒主」:3ページ目

六歌仙でひとりだけ「百人一首」にとられなかった……

貫之によって評価された黒主は、その後の勅撰集「後撰集」「拾遺集」にも和歌がとられています。しかし、藤原定家による「小倉百人一首」には撰ばれなかったのです。黒主以外の六歌仙は五人とも撰ばれているのに。

能や歌舞伎では悪役にされる

さらには、後の時代に作られた能「志賀」では、小野小町を辱める悪役として登場します。続いて、歌舞伎の「関の戸」でも天下をねらう大悪人として登場するのです。

「古今集」時代の代表歌人でありながら、のちの世ではいい評価を得なかったことがわかります。優れた歌人であることは確かなはずなのに、ちょっとかわいそうですよね。今後再評価されることを願うばかりです。

 

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