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キリスト教伝来から繁栄まで。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産を見に行く前に予習

キリスト教伝来から繁栄まで。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産を見に行く前に予習:2ページ目

あの天正遣欧少年使節も長崎発!

ちなみに、伊東マンショ、千々石ミゲル、中浦ジュリアン、原マルチノでお馴染みの天正遣欧少年使節も遥かローマを目指して長崎から出発しました。

使節の派遣もイエズス会の宣教師によるもので、日本人にキリスト教の世界を見せることで、彼らを帰国後に語り部にさせることが目的でした。「ヨーロッパってこんなにすごかったんだよ!」と日本人が日本人に伝えることで、ちょっとでも日本での布教を有利にさせるためだったのですね。

彼らはローマ法王と謁見を果たし、出発から8年後に無事に帰国。活版印刷機やヨーロッパの楽器を持ち帰り、西洋文化を日本に持ち帰りました。

彼らは天下統一を果たした豊臣秀吉に謁見をしているのですが、そこで西洋楽器を演奏したところ、なんと秀吉は3回もアンコールをしたといいます。

ザビエルによってもたらされたキリスト教、宣教師や外国人商人、そして少年使節によってもたらされた西洋文化。長崎はキリシタン文化の濃い町となりますが、秀吉は突如、禁教令を出し、キリシタンへの弾圧を始めます・・・。

次回に続きます。

 

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