牢屋暮らしに島流しも経験、江戸時代の絵師で芸人さん「英一蝶」の波乱万丈すぎる人生:2ページ目
芸人としての才能まで開花
ただ、一蝶は遊郭で楽しむだけではありません。吉原遊郭で自ら芸人としても活躍。その芸の腕は逸品で、絵画、俳諧、書道などの芸術分野の枠を超えた才能を発揮します。才能ある者のもとにはさまざまな人間が吸い寄せられるわけで、一蝶は大名や豪商、芸術家など多方面の人とも親交が多かったといいます。
罪を犯し入牢、そして流罪に
そんなハイパーマルチクリエイター英一蝶ですが、1693年(元禄6年)に罪を犯し牢屋に入れられてしまいます。理由は、彼の言動が幕府の怒りを買ったとされています。
2ヶ月後には釈放されるのですが、なんと5年後にまたもや罪を犯して捕まってしまうのです…。