「猫年」はなぜないの?干支の由来への素朴な疑問に迫る!
今年は「戌年」です。年賀状にも干支の縁起物にも、かわいらしい犬のモチーフが満載です。
ご存知のように、十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類。そもそもなぜこの12種類の動物が「1年を代表する動物」として選ばれたのか、実に不思議です。
今回は、そんな干支の由来と謎に迫ってみました。先日紹介した「干支で唯一実在しない動物「辰=竜」が含まれているのは何故?」も合わせてどうぞ。
「干支」はなぜ現在の12種類の動物になった?
干支は、古代中国の天文学が由来と言われています。元々は天球を「天の赤道」に沿って東西に12等分したものが、月や時刻、方位などを12等分して表すために使われるようになり、それぞれに「午」「卯」などの12の漢字が当てられるようになりました。
その漢字に動物が割り当てられるようになった理由には諸説ありますが、「覚えやすくするため」「バビロニア(現在のイラク南部)から伝わった十二宮と結びついた」などがよく知られています。
日本の民話では、神様が動物たちに「元旦に、新年の挨拶をしに来るように。いちばん先に来た動物から12番目の動物までを、順番に1年間、その年を代表する動物にする」というおふれを出し、やってきた1番目から12番目の動物が現在の十二支の動物になった、と伝えられています。
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