江戸時代、吉原遊郭での勝負下着に男たちはレンタルふんどしを使っていた!?:2ページ目
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男の勝負にゃ損料屋が欠かせない!その必須アイテムはなんとふんどし
同じ理由で損料屋の人気商品になっていた“レンタル可能な一枚の布”が、主に男性が愛用した六尺ふんどしです。越中ふんどしなど布地が少なく、経済的な下帯類(そのため、近代化以降も軍などで採用された)ならば個人で所有できても、布をふんだんに使った六尺は簡単に買えるものではありませんでした。
損料屋と直接の関係はありませんが、落語「蛙茶番」で建具屋の半公が緋縮緬のふんどしを質屋から請け出すシーンがあり、縮緬など高価な布を用いた六尺は相当な値打ちがあったことを如実に描いています。そうした“高価な六尺ふんどし”が必要な時、すなわち着物をからげるお祭りや、吉原遊郭での勝負下着として六尺をレンタルすることが、男性の間ではごくごく常識的なこととなっていったのです。
クリーニングも請け負います!損料屋はふんどしビジネスでもあった?
六尺ふんどしまで貸し出して多くの男性に重宝された損料屋ですが、ふんどしをレンタルするお客様のハートをつかむサービスをしていました。損料屋も心得たもので、汚れたふんどしを客人が持って行けば、引き取ってクリーニングしてくれたのです。
しかも単に洗うのではなく、洗濯済みで火熨し(アイロン)をした物を、無論有料ではありますが貸してくれました。“●●ビジネス”と言う言葉が昨今はやっていますが、損料屋のビジネススタイルは、さしずめふんどしビジネスとでも言ったところでしょうか。
汚れたら洗うだけでなく、アイロンまでして交換する―こうした先進的なサービスこそ、損料屋を一大ビジネスにまでのし上げたのかも知れませんね。
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