超絶技巧!神の手を持つニッポンのアーティストが集結「神の手●ニッポン展III」開催:2ページ目
シャドーボックスアーティスト/大橋 禾苗
大橋氏は日本におけるシャドーボックスの第一人者。ヨーロッパ各国をはじめ、近年では日本でも芸術として高い評価を受けているシャドーボックス。7~8枚の原画を使い絵を忠実に再現し立体化、平面の絵に命を吹き込んでいきます。
本展では、会場「百段階段」からインスピレーションを受けた「源氏物語」が初公開されるとのこと。平面なのに奥行きのある不思議な作品は、いつまでも飽かず眺めていられそう。
組み木絵アーティスト/中村 道雄
信じられない、これが木だけでできているなんて。40年前に提唱された唯一無二の組み木絵アートは、一切着色をしていない数十種類の木材を、厚さ5.5mmの板材に揃え、色味や木目の違いを活かしながら絵として組み込んでいきます。
捨てられる運命にあった端材を使用し、木材に新たな命を吹き込んでいく姿はまさに神技!半年以上の時間をかけて素材を探し抜いた葛飾北斎のカバー作品などは必見です。
ペットボトルアーティスト/本間 ますみ
展示後には再資源としても活用できる、実にエコロジカルな世界初のアート作品。ペットボトルを、生き物や自然の風景をモチーフにしたアート作品に変身させます。元がペットボトルとは信じがたい美しさの作品は、独自の技法により、無接着・無塗料にて制作することで資源としても再利用できます。
今回展示を予定している「朱鷺(とき)」には、1羽につき550枚の羽を重ね、3羽で計600本の1.5リットル大ペットボトルを使用しており、1m20cmの実物大の大きさに匹敵する圧巻の作品も登場します。
日本が世界に誇る、繊細さと緻密さがぎゅぎゅっと凝縮された超絶技巧が堪能できる展覧会。鑑賞中に何回嘆息することでしょうか。現代のアーティストが紡ぎ出す作品たちを、百段階段を彩る歴史ある芸術と併せて楽しめる展示は必見です。
神の手●ニッポン展II
会期:2017年12月1日(金)~12月24日(日) ※会期中無休
開催時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
入場料:一般当日 1,500円 前売 1,200円、
神の手を持つ日本人作家の合同展「神の手●ニッポン展 III」