歌舞伎界の未来を担う、次世代の注目歌舞伎キッズをご紹介(10歳未満編)
以前ご紹介した10代の注目歌舞伎役者たち。
歌舞伎界の未来を担う、次世代の注目歌舞伎キッズたちをご紹介(10代編)
今回は10歳未満の注目役者さんをクローズアップ。幼年のため、見られる機会はまだまだ少ないですが、一度見に行けばとりこになること間違いなしです。
中村勘太郎・なかむら かんたろう(6歳)
2017年2月、「門出二人桃太郎」で弟とともに中村勘太郎(なかむら かんたろう)を襲名。この桃太郎見たさに、2月公演夜の部はチケットが全く取れない大人気ぶりでした。勘太郎くんは長男らしくとてもしっかり者。最近では、8月納涼歌舞伎(夏狂言)にてたったひとりで歌舞伎座の大舞台に立ち、舞踊を披露するなど、ますます芸を磨こうと頑張っている姿が心を打ちます。端正なたたずまいはとても6歳には思えない気品です。凛とした容姿はお母様譲り、努力家なところはお父様・勘九郎さんに似ているように感じます。
中村長三郎・なかむら ちょうざぶろう(4歳)
2017年2月、「門出二人桃太郎」で兄とともに中村長三郎(なかむら ちょうざぶろう)を襲名(当時3歳)。襲名披露の口上や台詞回しでは、兄の勘太郎くんに負けじと歌舞伎座全体に大声を響かせ、観客席を驚かせました。普段は不思議キャラらしく、お父様いわく「宇宙人」。「もしかすると勘三郎の再来なのではないか」といわれている長三郎くん。テレビ取材や番組出演でも一切緊張しないリラックスした姿を見せてくれ、思わず周囲が笑顔になるようなおもしろ発言の数々は、まさしく大物になることを予感させてくれます。
堀越勸玄・ほりこし かんげん(5歳)
2015年11月の初お目見え以来、カンカンの愛称でファンから親しまれている勸玄くん。お父様は言わずと知れた市川海老蔵さんです。勸玄くんの姿は海老蔵さんのブログにも頻繁にアップされ、毎日熱心に歌舞伎の映像を見たり、海老蔵さんを歌舞伎の質問攻めにしたりと、根っからの歌舞伎好きの様子。最近では、2017年7月大歌舞伎夜の部通し狂言「駄右衛門花御所異聞」にて、海老蔵さん演じる秋葉大権現の使者、白狐を堂々と演じ、最年少で宙乗りまで大成功させました。アドリブまで交える大物っぷりを見せてくれ、将来がますます楽しみです。
寺嶋眞秀・てらじま まほろ(5歳)
2017年の5月大歌舞伎にて「魚屋宗五郎」で歌舞伎デビュー(当時4歳)。お父様はフランス人で、眞秀くんは日本語だけでなく、すでにフランス語もマスターしているんです。驚きの賢さですよね。特集番組では、お母様に甘えることなく、しっかりと稽古する姿が印象的でした。ぱちくりと大きな瞳がとっても可愛くて魅力的な眞秀くん。その愛くるしさで、5月のデビュー以来人気大爆発しています。ご両親の方針では将来役者になるかどうかは強制しないようですが、彼が尾上菊五郎となる日を「見てみたいなあ」と思わせてくれる、素敵な眞秀くんから今後も目が離せません。
※年齢は2017年10月時点
Images:歌舞伎美人(かぶきびと)