妖怪系オンリーの展示即売会!「妖怪卸河岸5」が浅草橋で開催されます:2ページ目
ご挨拶
妖怪系オンリー展示即売会【妖怪卸河岸】は、妖怪好きの方ならどなたでも楽しめる妖怪作品の展示即売イベントです。
和ものや妖怪もののブームが続く昨今、妖怪好きの面々が1箇所に集い、交流できる場を設けたい、妖怪関連の創作をされている個人作家のために、定期的な作品発表の場を設けたいと考えて始まったのが、こちらのイベント。
イベント名は「ようかいおろしがし」と読みます。
「イキのよい妖怪ネタを魚河岸のように皆さんにお届け」したいという願いを込めて付けられた名前です。
……『妖怪』というものは、イマジネーション豊かな民衆たちの想像力・創造力によって、古来より連綿と培われてきた一種の巨大な文化だと思います。
妖怪学の碩学・小松和彦先生は、「妖怪とは人間と人間との関係のなかから立ち現われてくる幻想」であると仰っています(講談社学術文庫『日本妖怪異聞録』より)。
思うにそれは、人と、人の生み出す「文化」というものの本質を、どこか突いているのではないでしょうか。
今回のイベントでは、自費出版の「同人誌」(漫画や小説、評論や研究誌等)を中心に、音楽や立体物、グッズからアート作品に至るまで、幅広いジャンルで活動している多くの創作者が、日本全国から集まりました。
いや日本どころか海外、台湾や遠くフィンランドから参加されるサークルもあります。
合計サークル数こそ約三十とさほど多くはないですが、なんの粒揃いと申しますか、「山椒は小粒でぴりりと辛い」即売会となっています。
こうした人と人とのつながりから、新たな妖怪文化が生まれてくるのでは……、そんな息吹も感じられるのではないでしょうか。
来たる11月22日は、ぜひ浅草橋に足をお運びになって、千差万別な妖怪作家たちの繰り広げるディープでポップで、キッチュで奥深い、斬新でそしてどこか懐かしい、妖怪たちの世界をご堪能いただければ幸いです。
文責/【妖怪卸河岸5】主催 大辺璃 紗季(おおへんり さき)