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平安時代「母」の発音は「パパ」「ふぁふぁ」 だった?  タイムスリップしても絶対に通じない日本語の謎

平安時代「母」の発音は「パパ」「ふぁふぁ」 だった? タイムスリップしても絶対に通じない日本語の謎:2ページ目

「ふぁふぁ」と言われる理由

では、平安時代の「はは」は「ふぁふぁ」だったのでしょうか。ここも、少し慎重に考える必要があります。古い日本語のハ行には、現在の「ハ」とは違う両唇摩擦音があったと考えられています。その音を現代人に分かりやすく表そうとすると、「ふぁ」のような音になります。

そのため、平安時代の「母」を「ふぁふぁ」のようにイメージすると、音の違いがかなり分かりやすくなります。ただ、これはあくまで現代人向けのイメージです。「平安時代の人が実際に『ふぁふぁ』と言っていた」と、そのまま断定するのは少し違います。

それでも、「はは」と「ふぁふぁ」では、かなり印象が違います。もし現代人が平安時代へ行ったとして、いきなり会話を始めたら……。案外、最初の一言から苦労するのかもしれません。

しかも「母」は「はわ」になっていた

さらに面白いことがあります。「母」という言葉は、歴史の途中で「はわ」のように発音されていたと考えられているのです。現在は「はは」ですから、「はわ」と聞くと少し不思議ですよね。なぜ「は」が「わ」になるのでしょうか。

これも、ハ行の音の変化と関係しています。古い日本語では、語の位置によってハ行の音が変化し、現在の「h」とは違う音になっていました。その結果、「はは」は「はわ」のような発音へ変化していったと考えられています。

つまり、「母」という一つの言葉を追いかけるだけでも、古い「p」に近い音、両唇摩擦音、「はわ」に近い音、そして現在の「はは」へと、長い音の歴史が見えてきます。

3ページ目 この謎に挑んだのが上田万年

 

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