【豊臣兄弟!】光秀の“本能寺ゲージ” MAXへ… 信長の老臣追放と義昭の「討て」の声を史実考察:4ページ目
お市が謎解く「恐怖の相撲大会」の真実
そんな信長の相撲大会の真意を、お市(宮﨑あおい)が謎解きしました。
「確たる証があってからでは死罪は免れぬ。今なら追放で済みまする」と言うお市。
「役立たずの老臣など無用の極み。天下一統に情けなどいらぬ。血も涙もなき覇道の者、織田信長よ」
と、非常なことを言いつつ、目の光が消えている小栗信長。
口ではそう言いつつ、“情け”を捨てきれず矛盾や葛藤を抱える苦しみ、「誰にもわかるまい」という孤独感、その心情は、昔から「兄のことは口にださなくても何でもわかる」といっていたお市に見抜かれています。
少し罰の悪そうな「お前には見抜かれているか」というような複雑な表情。そこには、相撲大会のときの冷酷さは影を潜めています。
小栗旬さんのノブは、こういう微妙な心の動きや表情の複雑さが実に上手い。
以前のような絶対的魔王ぶりが消え、安土城の天守閣という下界を睥睨する場所に立っているのに、後ろ姿がとても寂しそう。
そんな信長の心情を汲み取るとともに、相撲の粛清で広まった「家臣らの不安や不信感」を取り戻し、民衆からの評判もあげ、織田家の威光を取り戻そうと賑やかな『馬揃い』を提案するお市。
(史実では、信長が『左義長』という小正月の火祭り行事の大評判に気をよくして「京都御馬揃えもやりたい!」と光秀に準備を命じたのですが)
※関連記事:
【豊臣兄弟!】本能寺の変1年前、織田信長が京都で見せつけたド派手すぎる軍事パレード『京都御馬揃え』とは?
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟」第25話『変事の予兆』。いよいよ、織田信長の新たな城・安土城が完成します。近代城郭の原点といわれる安土城は、築城から約3年の天正7年(1579)に天主が完成…
お市、なかなかの参謀ぶり。信長亡き後、織田家の運命を握るキーパーソンはお市と思わせる切れ者ぶりでした。
孤独な兄の背中を見て「独裁は続かない……という危機感を察知した」ように感じました。

