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国より茶器が欲しい!『豊臣兄弟!』に登場する戦国武将・滝川一益が欲しがった“伝説の茶器”珠光小茄子

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名物茶器・珠光小茄子とは?

滝川一益がそこまで欲しがった珠光小茄子とは、一体どんな茶器だったのでしょうか。

珠光(村田珠光)とは室町時代中期の茶人で、侘茶の創始者とされるカリスマでした。珠光小茄子とは彼が所持していた茄子型の茶入で、九十九髪茄子(つくもがみなす)より小ぶりであったことから小茄子と呼ばれたそうです。

後世「四茄子茶入(珠光小茄子・紹鴎茄子・九十九髪茄子・博多茄子)」に数えられた名物で、現存する九十九髪茄子などから、その素晴らしさが偲ばれます。

三好実休(みよし じっきゅう)が2,000貫文(約2億円)で購入したものが石山本願寺へ渡り、それから武野宗瓦(たけの そうが。武野紹鴎の子)そして信長の手に渡ったという経緯がありました。

残念ながら本能寺の変で焼失してしまったらしく、現存していません。それを知った一益は、信長の死よりも悔しがったかも知れませんね。

それにしても、確かに素人目でも素晴らしいものであることは感じられますが、国一つより欲しいかと言われると……皆さんは、どう思われますか?

※参考文献:

  • 小田栄一ら『茶入・棗・茶杓 茶の湯案内 3』主婦の友社、1984年12月
  • 桑田忠親『戦国武将と茶道』実業之日本社、1978年3月
  • 筒井紘一 編『茶道大辞典 新版』淡交社、2010年1月
 

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