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縄文人、すでに「35cm定規」持っていた!実は“共通の単位”で巨大建築を設計した縄文時代

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建築だけじゃない。生活に根付いた「数の概念」

それは、単なる偶然では?と思うかもしれませんが、彼らが「数」を明確に意識し、生活の中で大切にしていた証拠は、身近な遺物にもはっきりと残されています。

その代表的な例が、縄文時代のストーンサークルである秋田県の大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)から出土した、手のひらサイズの粘土板「土版(どばん)」です。
土版とは祭祀などで使われた「祈りの道具」とされるもので、多くは抽象的な模様や顔が描かれています。

しかし、この土版は極めて特殊です。表面に開けられた「孔(あな)」の配置を順に数えていくと、驚くべき法則性が浮かび上がるのです。

  • 口:1つ
  • 目:2つ
  • 右胸:3つ、左胸:4つ
  • 正中線:5つ

さらに裏面には、左右の「耳」と思われる位置に3つずつ孔が開けられており、合わせると「6」になるのです。

1から5までの数字が順番に並び、さらに「3が2つで6」という足し算や掛け算のような概念。これらは偶然の一致ではなく、彼らの頭の中には、明確な「数の体系」が存在していたと考えられます。一説には、これは子どもに数を教えるための「教育ツール」だったとも言われています。

こうした数の理解は、ごく一部の土偶のデザインにも息づいています。 一見、単なる飾りと思われる孔の模様が、意識して数えると規則的な数を成しているのです。また、精巧な文様が施された土器などは、入念な計算やバランス感覚なしには形にできません。

縄文人は、ただ自然に身を任せていたわけではなく、自分たちの身体を基準にして長さを測り、数を数え、仲間と協力して理想の暮らしを作り上げていたようです。

 

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