【春画】汚いオヤジ×美青年シチュに興奮する江戸の腐女子…喜多川歌麿 作「娘の夢」の表現が巧みすぎる!:2ページ目
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しかも芸が細かいことに、夢を見ている女と、夢の中の女は同一人物として描かれています。
つまり彼女は夢の中で、
「自分(女)を守ってくれるために、美青年が山賊に対して『俺のことは好きにしていい。だから彼女に手を出すな!』と身体を張ったところ、山賊は『バカ野郎。元からお前の身体が目当てだ』とばかり事に及ぶ」
というストーリーを描いているのでしょう。
かくして美青年が汚いオヤジによって凌辱・蹂躙されていく……そんなシチュエーションに興奮してしまう、とことん腐った性癖を見事に描き上げたのでした。
彼女が枕にしている書物が、そんな内容だったのでしょうか。また彼女の背中に乗ろうとしている猫についても、何らかのメッセージが込められているのかも知れませんね。
終わりに
今回は喜多川歌麿「見るが徳栄花の一睡」シリーズから、腐女子の山賊×美男子シチュエーション「娘の夢」を紹介してきました。
性的嗜好の是非はともかく、表情や仕草の巧みさは「そうきたか」「さすが歌麿」と唸ってしまいます。
正直「浮世絵なんて、どれもみんな同じ顔じゃん」と思っていた時期もありましたが、よく見ると絵師ごと・キャラクターごとに個性が光っているので、機会を作ってもっと観賞したいですね。
また他にもユニークで魅力的な浮世絵について、紹介したいと思います!
※参考文献:
- 喜多川歌麿『喜多川歌麿 風流風俗画Ⅰ』Kindle版、2016年1月
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