忍者の最強条件=無名であること!貴重な忍術史料『万川集海』が説く上忍・中忍・下忍の違い:2ページ目
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中忍・下忍は?
【上忍の定義まとめ】
- 人に知られていない
- 忍術に熟練している
- 義理堅く口が堅い
ここまで上忍について紹介してきましたが、理想的な諜報活動員の条件は、今も昔も変わらないのがよくわかります。
対する中忍や下忍についてはどうかと言うと、はっきりしたことは書いてありません。忍者「かくあるべし・かくありたし」という上忍の定義が示されたならば、それを目指して精進すべきであり、いちいち中忍や下忍とランク付けすることに意味がなかったのでしょう。
『万川集海』では理想的な忍者が上忍、忍術に熟練しても名を知られてしまった者を中忍、それ以外を下忍と呼びました。
この定義に照らすと、かつて上忍だったけど今は中忍になってしまった≒忍者としてのピークを過ぎてしまったということもあり得たでしょう。
ちなみに近年の創作でよく見る上忍・中忍・下忍という階級制度については、文献に言及がありません。そのため、当時の忍者たちもいちいち誰が上忍だ下忍だなどと意識してはいなかったようです。
ただし任務を遂行する以上、組織体制や指揮命令系統は存在していたでしょう。それぞれの立場や階級を示す概念が記録されていたら、改めて紹介したいと思います。
終わりに
今回は戦国時代の忍者たちについて、上忍・中忍・下忍の違いを紹介してきました。
忍者は忍ぶ者と書くとおり、人に知られず世を忍ぶことこそが身上。活躍を通じて人に知られると、ピークを過ぎてしまう点にその厳しさを実感します。
他にも忍者について色々知りたいので、また調べて紹介したいです。
※参考文献:
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