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古代の天皇陵、実はほとんどが別人の墓!それでも宮内庁が頑なに学術調査を拒む理由【後編】

古代の天皇陵、実はほとんどが別人の墓!それでも宮内庁が頑なに学術調査を拒む理由【後編】:2ページ目

江戸時代に新造した古墳も天皇陵に治定

真陵ではない古墳が天皇陵として治定されていること以上に衝撃的なのは、江戸時代に新たに築造された古墳までもが、宮内庁によって天皇陵と指定されている点である。

その一例が、21代雄略の御陵である。宮内庁はその陵墓として、大阪府羽曳野市にある丹比高鷲原陵を治定している。しかし、この古墳は幕末期に、隣接する円墳である高鷲丸山古墳と、方墳である平塚古墳人工的に連結し、前方後円墳の形へと改変したものである。

そのため、これが雄略の真陵である可能性は極めて低く、誰が見ても本来の陵墓とは言い難いのである。

また現在では実在性がほぼ否定されている、初代神武から9代開化までの陵墓もその多くが江戸時代に築かれたものだ。このような古墳の正体は、自然の丘であったり、別人の古墳を意図的に改造したものなのである。

3ページ目 宮内庁が陵墓の学術調査を拒否する理由

 

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