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江戸幕府も度肝を抜かれた!「ペリー来航」の贈答品でアメリカが日本に持ち込んだ最新技術とは?

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なかには、文明の力を見せるようなものも

ペリーらから贈られた贈答品のなかには、電信機や小型蒸気機関車の模型といった近代文明の力を見せるようなものもありました。

電信機は、日米の交渉が行われた横浜の応接所から1マイル(約1.6km)離れた場所に電信がはられ、送信実験が行われました。言葉がすぐに伝わるという現象に、幕府の役人たちは大きく驚いたと言われています。ちなみに、ペリーが持ってきたこの電信機は、現在でも郵政博物館に保存されています。

また、小型蒸気機関車の模型を実際にレールを敷いて走らせるデモンストレーションも行われました。小型模型であり、実物の約4分の1のサイズのものでしたが、こちらも日本側は大きな関心を持って見たと言います。

応接所の近くの広場に1周約100mの円形に敷いたレール上を、時速約20マイル(32km)の早さで運転されました。

日本側からペリーらへの贈答品

日本側からも贈答品が贈られました。実は、アメリカ側はホワイトハウスの執務室にしつらえるための日本製漆塗り家具を希望する、というお願いもしていました。

しかし、大型家具をすぐに準備するのは難しいという理由から、日本側からは、漆塗りの食器、硯箱、絹織物、陶磁器、剣、火縄銃、米、鶏などが贈られました。

ちなみに、このときに相撲も披露されたのですが、米俵などを運ぶのにも力士は活躍しました。

 

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