『べらぼう』ついに佐野政言が刺殺の暴挙!あまりの急転落に視聴者のメンタル限界に…:4ページ目
佐野政言の凶行
天明4年(1784年)3月24日、共に桜を観ようと誰袖に約束した意知が、政言に斬られてしまいました。
その様子を端的にまとめた記録があります。次回(再来週)のイメージトレーニングにどうぞ。
……(天明)四年三月二十四日同僚とともに退出のとき中の間にをいて佐野善左衛門政言俄に白刃をふるひ、意知に傷く。意知腰刀をもつて支へむとすといへども、あたはず。つゐに桔梗間の傍に遁る。其隙に松平對馬守忠卿(郷。原文ママ)等政言を捕ふといへども、意知が創深手なるにより、御納戸口より御輿をゆるされて居邸にかへる。二十九日職を辭すといへども、ゆるされず。こゝろながく保養を加ふべきむね仰下さる。四月二日創愈ずして卒す。年三十六……
※『寛政重脩諸家譜』巻第千二百十九 清和源氏(義家流)田沼意知
ただ斬られっ放しではなく、果敢に応戦したようですね。果たして二人はどのような死闘を演じるのでしょうか。
第28回放送「佐野世直大明神」は7月27日放送!
蔦重「この一連、裏で糸を引いている者がおると考えられませぬか?」
誰袖「石を投げられねばならぬほどの、何を!」
意次「事の起こりは、蝦夷だ」
??「佐野福の神様!」
誰袖「私は、拝んで米の値が下がるなら、いくらだって佐野って人を拝むよ」
誰袖「仇を討っておくんなんし!」
意次「お前に仇が討てるのか!」
てい「……お口巾着で」※NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」予告より。
悪名高い田沼政権の次世代を担う意知を討ったことにより、世の人々は拍手喝采。間もなく米の値段が下がったため、佐野政言を世直し大明神と呼び讃えます。
しかしこれは幕府≒田沼政権の買い付けた米の放出が進んだためであり、政言のお陰ではありません。その真相に気づかず、喜び浮かれる民衆の様子が描かれることでしょう。
一方で蔦重は意知暗殺の真相を探ろうとするのか、意次にたしなめられているようです。もしかしたら、ていの「お口巾着」もそれを示しているのかも知れませんね。
7月20日は参院選のため放送休止、次回放送は7月27日となります。2週間も焦らされて大変ですが、楽しみに待ちましょう!
