修験の山「高尾山」の天狗伝説、実は動物がモデルだった?その驚きの正体とは:2ページ目
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・またその鳴き声は、その姿から想像ができないほど不気味で、「ぐるるるる~」「ぐううううぅうう」という唸り声なので、人智を超えた存在のもののように感じます。それが天狗の威嚇している声だと思われた。
・ムササビの糞は粒状で、樹上からバラバラと落ちてきます(ほぼ植物繊維なので当たってもそれほど汚くないです、たぶん)。天狗は「天狗礫(つぶて)」といって、小さな小石を投げてくるといわれています。なので、ムササビの糞が天狗礫といわれるようになったのでは、ということです。
飯縄大権現は勝利をもたらすご利益があるとされています。この大権現の護衛役で、従者が天狗なのです。なので、高尾山薬王院には左右に天狗の面が奉納されています。
戦国武将の武田信玄や上杉謙信、北条氏など名だたる名将が、戦勝祈願のため飯縄権現を熱心に崇拝していたということです。いかめしい顔の天狗がムササビだと考えると、ちょっと可愛らしいですね。
高尾山には「天狗の腰掛杉」、天狗の通り道の邪魔にならぬよう自ら根っこを曲げた「たこ杉」などがあります。今度高尾山に行くときは天狗の気配を感じながら上るのもいいと思いますよ。
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