大河「べらぼう」前半の名シーン5選|視聴率が伴わない理由と波乱の後半戦を解説:3ページ目
【大河べらぼう】本作で気になる点5選
一、情報量や登場人物が多すぎて覚えきれない
一、場面転換が多すぎてついていけない
一、スケールが小さい?
一、家族での視聴は難しい?
一、ダジャレや親爺ギャグのノリが嫌い
しかし「大河べらぼう」の視聴率を見ると、最高が第1回放送の12.6%、最低は第24回の8.1%とかなり不振のようです。
視聴率10%に届いたのは12/25回と半分以下、現時点での平均視聴率は10.09%。令和元年(2019年)「いだてん」こそ上回るものの、去年「光る君へ」一昨年「どうする家康」を下回るワースト2位ペースとなっています。
「なぜ?こんなに面白いのに!」と一ファンが騒いだところで始まりませんから、ここでは「大河べらぼう」がつまらないと言われてしまう課題について、調査してみました。
その結果が上記ですが、要するに「リラックスして視聴できない」「集中しないと話についていけない」「子供に見せられない」「江戸っ子のノリが好きじゃない」と言ったところでしょう。
確かに多くの視聴者は大河ドラマを歴史の勉強ではなく娯楽として視聴しているであろうため、ながら視聴ができない(楽しめない)となれば、自然と億劫になってしまうかも知れません。
またダジャレだけならともかく、序盤から何かと「屁」を連呼する場面が散見されました。この小学生みたいなノリは、受け付けない方が少なくないのではないでしょうか。
極めつけは第21回放送「蝦夷桜上野屁音」でまさかの屁コール。続く第22回放送「小生、酒上不埒にて」では、自分の殻を破った恋川春町(岡山天音)が、捨て身の放屁芸を披露。この連続が視聴率9%を割り込んでしまった一因ではないかと考えてしまいます。
他にはこんな意見も。
「蔦重に限って言えば江戸市中と吉原を行き来して内輪の商売争い、江戸城の中では政争が繰り広げられているだけで、スケールが小さく感じられる」
「ほとんどの人物が同じ髪型かつ似たような服装なので、見分けがつきにくい」
「それなりに闇も描いてはいるが、どうしても主人公寄りなので吉原遊郭を美化しているきらいがある」
「死んだ遊女が全裸で捨てられている場面を見て、子供には見せられないと第1回で離脱した」など。
本作は好き嫌いが分かれるというより、視聴率を見る限り、残念ながらネガティブイメージの方が強いようです。
後半では、何とか覆して「そうきたか!」と膝を打たせていただきましょう。
