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大正ロマン・竹久夢二が影響を受け蒐集した浮世絵が初公開!企画展「YUMEJI and UKIYOE」が開催

大正ロマン・竹久夢二が影響を受け蒐集した浮世絵が初公開!企画展「YUMEJI and UKIYOE」が開催

夢二郷土美術館本館にて、特別企画展「YUMEJI and UKIYOE」が開催されています。

竹久夢二は独学で絵画、詩、デザインなど多岐に渡る分野で才能を発揮した大正ロマンを代表するアーティストであり、「大正の歌麿」とも称されます。このほど、貴重な夢二の自作の大判スクラップブック4冊が、ご遺族の方より夢二郷土美術館に寄贈され、新収蔵に。それを記念した本展覧会。

本殿では、竹久夢二が浮世絵の何に魅了され、どのようにその要素を自身の作品に取り入れたのか――江戸趣味や南蛮趣味、美人画、風景画などのモチーフや木版画制作へのこだわりを紹介しながら、浮世絵と夢二作品が比較展示されます。

竹久夢二《梅川忠兵衛》
歌川広重《名所江戸百景 両国花火》

寄贈されたスクラップブックは長辺が50cm程もある大判で表紙もデザインした夢二の自作のものです。そこには西洋の絵画やデザイン、日本の絵画などの図版などが貼られており、このたび公開する一冊である「艸」にはそれらと共に夢二が蒐集した浮世絵版画がそのまま貼り付けてあり、独学だった夢二の創作の源を知るカギとなる多くの情報をもたらしてくれます。

《スクラップブック「艸」表紙》

表紙には夢二の落款にも使われるなど夢二が大事にしていた言葉の「艸」が手書きでデザインしてあります。調査では、江戸時代の歌川広重や喜多川歌麿、夢二と同時代の小林清親など約28人の絵師の浮世絵版画170点以上を確認。

喜多川歌麿《当世美人三遊 芸妓》

夢二は浮世絵の何に魅了され、自らの作品にその要素を取り入れたのでしょうか。江戸趣味や南蛮趣味、美人画、風景画などモチーフへの影響や、木版画制作における細部に至るまでのこだわりなどがみられる夢二作品を中心に紹介し、夢二が蒐集して貼り付けた浮世絵とそれらに影響をうけた夢二作品を比較しながら観覧できます。

特別企画展「YUMEJI and UKIYOE」は、2025年6月24日(火)~9月7日(日)の期間、夢二郷土美術館本館で開催中です。

 
 

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