『べらぼう』の誰袖花魁(福原遥)も経験し悲しい末路を辿る「身請け」そのシステムと掛かった金額は?:2ページ目
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身請けにかかる金額はどのくらい?
さて、遊女のランクにもよりますが、最高位の花魁(呼出)ともなると、1晩遊ぶ揚代だけで1両1分(約10万円〜)とかなりの金額でした。
そんな遊女を身請けするとなると、途方もないお金がかかったであろうことは、容易に想像できますよね。
一説によると、大人気を博した2代目高尾太夫を身請けした仙台藩主・伊達綱宗は、彼女の体重(衣装・装飾品も含む)と同じ重さの金を支払ったと伝わっています。現代の金額にしたら、数千万円〜億単位にも相当するでしょう。
またそこまでランクの高くない遊女の身請けをする場合でも、40〜50両(約160〜200万円)はかかりました。
遊女の身請けが一般の男性にはなかなかできず、ほとんど豪商や大金持ちの男性によってなされていたのも、この金額を見れば納得ですね。
なお「べらぼう」に登場していた瀬川は、鳥山検校に1400両で身請けされ、誰袖は、田沼沖次の家臣で勘定組頭の旗本の土山宗次郎に、史実、1200両で身請けされます。
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