カワイイよ!歌川芳虎が浮世絵で描いた当時のサーカスの様子がとってもキュート
歌川芳虎(うたがわよしとら)は江戸時代末期〜明治時代にかけて活躍した浮世絵師。生没年は不明ですが年代的には月岡芳年らと同じくらいでしょうか。
歌川芳虎という名前は歌川広重や葛飾北斎などの有名絵師に比べると知られていないのが実際のところですが、当時はかなりの人気絵師だったようです。
武者絵や役者絵、美人画など人物を描いた浮世絵作品を得意としていましたが、彼の作品の中に当時の海外のサーカス団の様子を描いた作品がありました。その作品が今見てもとってもキュートなのです。
そのサーカス団を描いた浮世絵作品がこちら。
The Metropolitan Museum of Art
絶妙なかわいさ!微妙なかわいさ?なんともいえないタッチで気にならずにはいられません。このサーカスのシリーズは計4枚ありました。
The Metropolitan Museum of Art
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これらの作品は1864年(江戸時代 文久3年)に描かれた浮世絵作品。馬の曲芸や玉乗りが中心のパフォーマンスが描かれています。芳虎が当時の外国人を描いた作品はどこか可愛らしさが印象的なものが多いように感じます。
The Metropolitan Museum of Art
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こういった作風の他にも非常に力強い作品も残しており、このギャップがたまらなくもあります。
幕末〜明治時代ということで多くの海外文化が日本に流れてきた時代でもありますから、そういう時代背景から、作風も海外の影響が出ているのかもしれませんね。
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