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またしても幼馴染に助けられ…【大河ドラマべらぼう】2月16日放送のロングレビュー&解説!

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小泉忠五郎『新吉原細見』とは?

西村屋与八(西村まさ彦)と組んで吉原細見の出版に乗り出した小泉忠五郎(芹澤興人)。

吉原細見『嗚呼御江戸』に対抗心を燃やし、その奥付にあった鱗の家紋(鱗形屋の商標)を何度も指で弾いていたのが印象的でした。

※余談ながら芹澤興人は令和4年(2022年)NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条(鱗の紋)と敵対しており(江馬次郎 役)、それを暗示していたのかも知れませんね。

生まれ変わった、もとい話を戻して小泉忠五郎。西村屋が「(ウチが勝てるに決まってるから)内容はテキトーに……」みたいなことを言ったのに対して「いえ。自分、気張ります」と意気込む姿に感じ入った視聴者も少なくないでしょう。

蔦重に勝てさえすればそれでよいのではなく、自分の腕と誇りにかけて、最高の仕事を世に送り出したい。

こういう職業人としての矜持は、現代の私たちも見習いたいところです。

単に善悪や主役脇役でなく、悪役であっても一人ひとりに背負ってきた人生を感じられる作品は、間違いなく良作ではないでしょうか。

そんな小泉忠五郎が世に送り出した『新吉原細見』。劇中では五代目瀬川の襲名情報を盛り損ねて逆転負け?を喫してしまいます。

しかし仕事の力量と情熱が買われたようで、後に蔦重の改として吉原細見の出版に活躍するのでした。

最初は嫌なヤツだったけど、闘いを通して志を同じくしていく展開に、胸が熱くなりますね!ね?

3ページ目 花の井が五代目瀬川を襲名

 

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