
大河ドラマ『べらぼう』蔦屋重三郎が絵の才能に惚れた少年唐丸!正体はあの有名浮世絵師!?【後編】:2ページ目
悪党と無理心中を図った唐丸は何処に
ところが、先日の第5話「蔦に唐丸因果の蔓」で、唐丸の過去を知る浪人が「蔦屋」の店を訪れ、唐丸に店から金を盗むように脅します。
何度か浪人にゆすられていた様子の唐丸は、もっと金をよこせと浪人に脅され断るものの、「過去をばらしたらお前は死罪になる。お前を匿った蔦重や次郎兵衛(蔦重の義兄/中村蒼)も死罪・遠島、累が及ぶ」とさらに脅されてしまいます。
これ以上蔦屋に迷惑はかけられないと思い悩む唐丸。悩んでいる様子の彼に「隠していることはないか」蔦重が優しく尋ねるも「何もない」と答える唐丸でしたが、翌朝、店の銭箱ごと姿を消してしまいます。
そして待ち合わせの川のほとりにいた浪人に渡します。
唐丸は「もう蔦屋には戻れない」と浪人が銭箱に夢中になっている隙をついて抱きつき、浪人とともに冬の川へ落ちていったのでした。
恩義があり将来の夢を見させてくれた大好きな蔦重に絶対に迷惑はかけたくなかったのでしょう。
大好きな蔦屋を守り、忘れたい過去と亡霊のように絡みついてくる蔓である浪人を消すため、自分の命を賭けた無理心中でもありました。
夜、浪人の水死体が見つかり、盗人の一味だったとわかります。吉原では「唐丸が悪党の手先だった」という噂が広がってしまいます。
もう唐丸はこの世にいないと嘆く蔦重に、「いいほうに考えよう」と叱咤激励する幼馴染の花の井花魁(小芝風花)。
「いつか唐丸が戻ってきたら、一流の絵師として売り出す」と改めて誓い九郎助稲荷に祈るのでした。
3ページ目 唐丸は生きていて蔦重と再会し有名な浮世絵師になる説