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大河ドラマ『べらぼう』蔦屋重三郎が絵の才能に惚れた少年唐丸!正体はあの有名浮世絵師!?【後編】

大河ドラマ『べらぼう』蔦屋重三郎が絵の才能に惚れた少年唐丸!正体はあの有名浮世絵師!?【後編】:3ページ目

唐丸は生きていて蔦重と再会し有名な浮世絵師になる説

SNSでは唐丸は「やはり記憶喪失ではなかった。蔦重は察していた」という声とともに、「唐丸はまだ死んでいない!」という声が溢れました。

「唐丸は絶対に生きていて、のちの歌麿(染谷健太)になる」「生きていて写楽として登場する」「蔦重が唐丸を絵師にするなら『最初は鈴木春信風に描かせて次は北尾重政風に描かせて…』などと語ってたからいろんな流派の絵を学んだ葛飾北斎か」などといろいろな説がでています。

喜多川歌麿は、生年、出生地、出身地などは不明。

女性の髪の生え際や髷などの複雑な描写や、眉・目・鼻・口などの細かな描写がリアルでいきいきした美人大首絵が有名です。

美人画の代表作には、「婦人相学十躰 ポッピンを吹く娘」「当時三美人」「江戸高名美人」などがあります。

東洲斎 写楽も同じく正体不明。特徴的な「役者絵」(歌舞伎絵)で一世を風靡した浮世絵師です。

約10か月の短い期間に大判の大首絵(おおくびえ:人物の胸から上を大きく描いた浮世絵版画)で、役者の顔付きをデフォルメした作風で有名になりました。

短い活動期間の後、忽然と姿を消した謎の絵師です。

葛飾北斎は、斬新な構図と色使いで、日本の伝統的な美術様式を踏襲しながら西洋の影響を取り入れた独自のスタイルを確立した浮世絵師です。

生まれたのは1760年で江戸の本所割下水に生まれた生粋の江戸っ子らしいのですが、幼少期のことは不明です。「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は現在でも世界的に有名です。

いずれの絵師も出自が不明であることから「史実に基づいて年齢を推測しつつ事実を探る」というよりも、ドラマの中の蔦重のセリフや唐丸の筆さばきなど、細かいところから推理して楽しんでいる説が多い様子です。

今のところ、有力なのは歌麿写楽

当初、年齢差や背景などから写楽説がかなり有力だったのですが、最近は蔦重の幼少期の本名が「喜多川柯理(きたがわからまる)」だったこと、今後登場する喜多川歌麿を演じるのが染谷将太で、子供時代の唐丸と面差しが似ていることなどから、歌麿説も高まっているようです。

いずれにしても、名プロデューサーの蔦重が唐丸に言った「お前を江戸一の浮世絵師にしてやる」という壮大な前フリが、このまま回収されず終わってしまうとは考えにくいもの。

あの優れた絵の才能をいかし、晴れて浮世絵師として再登場して欲しいものです。

 

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