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大河ドラマ「べらぼう」に登場する「吉原」現在はどうなっているのか?実際に歩いてみた!

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吉原弁財天と観音像

吉原弁財天の本宮は平成24年に改修工事が行われ、東京芸術大学の学生たちが協力してデザインした壁画や拝殿がカラフルです。和風というよりアジア風に生まれ変わっています。激しい風に吹かれ、悲しみを一身に背負ったような観音像と対比すると、なんとなく浮いてしまっている気もしました。
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DSCN5592.jpg拝殿

●吉原観音像

>>案内板抜粋
新吉原花園池跡。江戸時代初期までこの付近は湿地帯で、多くの池が点在していたが、明暦三年(1657)の大火後、幕府の命により湿地の一部を埋め立て、日本橋の吉原遊郭が移された。
池は、花園池・弁天池の名で呼ばれたが、大正十二年の関東大震災では多くの人々がこの池に逃れ、四九〇人が溺死したという悲劇が起こった」

新吉原花園池の跡地。関東大震災のときは490人ものが溺死したという悲劇が起きました。その犠牲者の慰霊のためにこの境内に建立された観音像です。

「昭和三四年吉原電話局の建設に伴う埋め立て工事のため、池はわずかにその名残を留めるのみとなった」とあるように、一画に小さな小さな池があります。金魚が泳ぎ、竹矢来や鹿おどしなどがあり、そこそこ風情はあります。DSCN5598blog_.jpg
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※フォトAC以外の写真は筆者撮影

 

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