
相撲、ギャンブル、鳥撃ち、女…戦国時代の武士たちは合戦中にどんな息抜きをしていたのか?:2ページ目
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下級武士はギャンブルがお好き
特にギャンブルにのめり込んだのは、足軽や雑兵といった最下級武士たちです。
彼らは金など持っていませんから、食卓で配膳される米や酒、さらに具足まで賭けました。勝てばそれらをごっそり入手できましたが、負ければすってんてんになったといいます。
しかし具足をカタに取られれば戦になりません。そこで大名たちはしばしば博打禁止令を出していました。
それでも具足を賭けたギャンブルが堂々と行われていたのは、戦場に出れば簡単に具足を手に入れられたからです。戦死者の具足を剥ぎ取って持ち帰れば、またギャンブルに興ずることができるというわけです。
そういう博打好きの荒くれ武士ほど戦場で手柄をたてることも多かったので、大名たちも見て見ぬふりをすることもあったとか。
では、当時はどんな種類のギャンブルが流行していたのでしょうか。その実態ははっきりしていません。
とはいえこの頃、すでに丁半賭博があったことは確かなので、おそらくサイコロがあればできる丁半賭博の類でなかったかとみられています。
参考資料:歴史の謎研究会『舞台裏から歴史を読む雑学で日本全史』2022年、株式会社青春出版社
画像:photoAC,Wikipedia
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