手洗いをしっかりしよう!Japaaan

第11代将軍・徳川家斉に仕えた大奥 御年寄・大崎(映美くらら)の生涯をたどる【大河ドラマ べらぼう】

第11代将軍・徳川家斉に仕えた大奥 御年寄・大崎(映美くらら)の生涯をたどる【大河ドラマ べらぼう】:2ページ目

失言で定信の逆鱗に触れる

しかし両者の蜜月は永く続かず、定信と初めて対面した大崎は「御老中と御年寄は御同役ですから、奥向きのことはどうかわたくしにご相談あそばせ(意訳)」と発言。これが定信の逆鱗に触れてしまいました。

恐らく大崎は「両役は表裏一体であるから、盟友として協力しよう」という意図だったのでしょう。

しかし定信は女性と同格扱いされたことが許せません。

「同役とは何事か。大奥にも老中があると申すのか。年寄が老中と同格とは、不届きにも程があろう(意訳)」

この一件以来、大崎と定信は対立。定信は倹約令をタテに、それまで聖域であった大奥の改革にメスを入れます。これに危機感を覚えたのか、大崎は早々に大奥を退きました。

以降、彼女は消息を絶ち、その最期についても伝わっていないそうです。

終わりに

今回は徳川家斉に仕えた大奥御年寄・大崎について紹介してきました。

思わぬ失言でその地位を失ってしまいましたが、切り替えの早さで定信の大鉈を避けた機転は、中々の切れ者だったことをうかがわせます。

仮に定信と対決姿勢を見せるにしても、自分より格上である高岳・滝川・野村に対する遠慮もあり、存分には対抗出来なかったことでしょう。

もし彼女が大奥の筆頭格だったとしたら、定信と対決したのでしょうか。あるいは膝を屈したのか、それともすべてを投げ出して逃亡したのでしょうか。

大奥を去った大崎のその後も気になりますね。

果たしてNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華之夢噺~」では、大崎の生涯がどのように描かれるのでしょうか。映美くららの好演に期待しましょう!

※参考文献:

 

RELATED 関連する記事