「光る君へ」にまもなく登場!藤原実資の養子・藤原資平(篠田諒)はどんな人物?養子となった生涯をたどる:2ページ目
2ページ目: 1 2
そして治暦3年(1068年)12月5日に薨去。極位極官は正二位・大納言兼皇太后宮大夫でした。
ここまで長寿を保てたのは、健康オタクだった父の薫陶があったのかも知れません。
終わりに
今回は実資の養子となった藤原資平について、彼の生涯をたどってきました。
せっかく小野宮流の家督を引き受けたのに、養父の実資は晩年に生まれた妹の藤原千古(ちふる/かずこ)を溺愛するあまり
「我が遺産はほとんど千古に相続する!他の子らは異論をはさむな!(意訳)」
と宣言するなど、資平たちはあまり可愛がられていない印象です。
その千古は藤原兼頼(かねより。藤原頼宗の子で道長の孫)と結婚し、早く亡くなってしまったために荘園など財産の多くを道長一族に持っていかれてしまいました。
これが小野宮流の衰退する一因となるのですが、資平とすれば残念でならなかったことでしょう。
果たしてNHK大河ドラマ「光る君へ」では、篠田諒がどんな演技で魅せてくれるのか、楽しみですね!
※参考文献:
- 阿部猛『摂関政治』教育社、1977年10月
- 山中裕『藤原道長』教育社、1988年11月
ページ: 1 2