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江戸時代、遊女の逃走や恋路を阻んだ吉原遊郭の「お歯黒どぶ」名前の由来や役割&構造とは?

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遊女たちの逃亡や恋路を阻んだ「お歯黒どぶ」

遊女たちの多くは、幼い頃に売られてきたこともあり、自分たちの意思で男性客に性的なサービスをおこなっていたわけではありませんでした。

そのため、吉原での暮らしが嫌になって逃亡しようとする者もいれば、馴染みの客と恋に落ちて逃走を図った遊女も多かったようです。

しかし、周到な作戦や準備をして逃亡を図ったものの、その多くが失敗。

その理由のひとつとして、遊女がひとりで逃亡するには無理があり、男性の手助けが必要となるため、楼主たちは馴染みの客に目星をつけて監視したことが挙げられます。

「お歯黒どぶ」からみる性風俗の歴史

江戸時代には、「お歯黒どぶ」を造って遊女たちを閉じ込め、精神的にも肉体的にも自由を奪って働かせていました。

現代では、自ら進んで性風俗やアダルト動画に出演する女性も少なからずいるものの、やはり経済的な事情で性風俗で働く女性が大半を占めます。

「お歯黒どぶ」に阻まれることはなくとも、現代の性風俗での恋愛話にも切ないものが多いことは否めません。

異性とカラダを合せるとき、悲しくて涙を流す女性がいなくなるような、そんな世の中になるといいですね。

 

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