占術や外交、超常的な役割まで!戦国時代の「軍師」にある5つのタイプを解説:2ページ目
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その他 4つのタイプの特徴
まず、策士型軍師は戦略・戦術に長けた軍師で、中国伝来の『孫子』などの武経七書の知識を実際の戦いに応用し、軍略を駆使していくようなタイプです。
次の外交型軍師は、僧侶が兼ねることがよくありました。
なぜ僧侶なのかというと、彼らは出家した身なので、俗世間から縁を切った形になっています。そのため、敵・味方という俗世間の縛りがないという建前になっており、中立の立場として敵地にも行くことができました。
それから腹心型軍師は、常に主君の側についており、軍事・内政・外交面の全てにわたってナンバー2として補佐に徹した軍師です。一族の部将がその立場に置かれることがよくありました。
最後の内政官僚型軍師は、内容としては腹心型軍師と重なる面もありますが、主に内政面で辣腕を振るったタイプです。
これは今で言うテクノクラート、すなわち高級行政官にあたり、豊臣秀吉にとっての石田三成や、徳川家康にとっての本多正信・正純父子などが該当するでしょう。
内政官僚型軍師は、本来の戦いにおける軍師としての範疇からは外れますが、戦国時代の統治では欠かせないタイプでもありました。
参考資料:『歴史人2022年5月号増刊図解戦国家臣団大全』2022年5月号増刊、ABCアーク
画像:photoAC,Wikipedia
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