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空腹のあまり人肉を喰らった人も… 江戸時代に起きた史上最悪の「天明の大飢饉」はどのようなものだったのか?

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田沼意次の政策

天明の大飢饉が起った当時、10代将軍徳川家治の老中として政治改革を取り仕切っていた田沼意次は、経済発展を目的とした「重商主義」行います。

農業を軽視した商業中心の田沼政策は農民の数を減らし、農作物の供給率を低下させる結果に。そんなときに連続して発生した天災によって、貯えのなかった多くの庶民は飢え苦しみ、最後には餓死したのです。

このことがきっかけで、田沼意次は1768年に老中を辞任させられました。

人肉を喰らった人も

天明4年、宿屋に1人の女性が訪ねてきて「こちらの宿で爺さんが亡くなったと聞きました。片股だけでも分けていただけませんか?

うちの爺さんも2~3日後には…すぐにお返しできると思います」という内容が記されているのは、八戸領(現在の青森県八戸市)の天明の大飢饉の様子を記録した「天明卯辰簗」。

さらに、著・杉田玄白「後見草」の中では人肉の味や食感など、より具体的な話が描かれています。

これから起こる富士山の噴火について

天明の大飢饉は、噴火による農作物への影響も大きかったようです。

近年では、「富士山の大噴火」も予想されています。

もし噴火した場合は、火山灰の影響で作物が枯れたり噴火の影響で交通経路が絶たれたりして、食料供給ができなくなる恐れもあるでしょう。

地震や大雨による大きな被害もたびたび起きていますし、私たちひとりひとりが飢饉や天災に備えた対策をすることも大切かもしれません。

 

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