石油掘ってたら温泉掘り当てた!?与謝野晶子が45首もの短歌を詠んだ「新潟・瀬波温泉」:2ページ目
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実際、瀬波温泉は、与謝野晶子が訪れたことで、その魅力が一層深まりました。殊に、こちらの温泉場は、日本海に面しており、美しい夕日と噴湯場の櫓が一つの風景を形成しています。
もともと、同温泉から瀬波地区にかけて広がる海岸沿いの松林は、古くから砂防林として地域一帯に広がる茶畑を守ってきました。
最初に松が植えられたのは江戸時代前期頃とされ、その後の繰り返しの植栽によって、現在まで美しい松林が形成されていると伝えられています。
同温泉は、与謝野晶子が訪れたことで、その魅力が一層深まる結果に繋がったようです。
戦前・戦後を通して、多くの湯治客で賑わいました。
晶子が詠んだ歌を思い浮かべながら、同温泉の湯に浸かると、彼女の得た感動を少しでも追体験できるかもしれません。
参考
- 杉山 由美子『 』(2010 小学館)
- 与謝野晶子 歌碑巡りマップ
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