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実はお人好しだった織田信長!?最初から最後まで周囲に裏切られ続けた信長の人生

実はお人好しだった織田信長!?最初から最後まで周囲に裏切られ続けた信長の人生:2ページ目

お人好しゆえに裏切られる

さて、ここまでの経緯は歴史好きの人ならよくご存じでしょうが、そもそも信長はなぜこれほどまでに周囲から裏切られ続けていたのでしょうか。

一般的なイメージは、彼がずば抜けて天才的な改革者で、家臣に厳しい性格だったので反感を抱かれがちだった……というものでしょう。

しかし、それほどの天才ならなぜ家臣の裏切りもうまく抑え込めなかったのか、という疑問も出てきます。

実際、先述の通り裏切り者に対する信長の処罰は軽いことが多いです。また松永久秀が自害する直前まで、信長は使者を使わせて謀反の理由を聞こうとしていました。いちいち対応が甘いのです。

ここで興味深い最近の説のひとつとして、信長はお人好しだった説があります。

もともと織田家は尾張の小大名に過ぎませんでした。そのため、領地の保護や拡大には優秀な人材が必要です。そうした人材の活用のためには、志願者に対する信頼が何よりも必要です。

そのため、相手を信用することが信長の基本スタンスだったのではないかということです。実際、彼の抜擢人事は功を奏し、さまざまな場面で成果を上げています。

一方、信長には独善的かつ独断主義者的な面もありました。そのため、彼の中には「自分は家臣や同盟相手を信頼しているのだから、相手もそうに違いない」という根拠のない自信につながっていたのかも知れません。

参考資料:
日本史の謎検証委員会・編『図解 最新研究でここまでわかった日本史人物通説のウソ』彩図社・2022年

 

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