あまりの恐怖で体動かず…飛鳥時代、蘇我入鹿の暗殺を失敗しかけた佐伯子麻呂と葛城稚犬養網田の活躍劇:3ページ目
その後2人の行方
その後の網田の動向は残念ながら不明です。
しかし、子麻呂は645年に中大兄皇子に従い、蘇我氏の協力を受けていた古人大兄皇子(ふるひとのおおえのみこ)とその子どもたちを、謀反を企てていたとして40人の兵を率いて攻め滅ぼしています。
そのまま中大兄皇子に仕え、病気になった後の天智天皇5年(666)に見舞いに来た中大兄皇子にこれまで従ってきた功績を褒められました。
これに満足したのか子麻呂は間も無く病没しています。
参考:長谷川ヨシテル『あの方を斬ったの…それがしです』2018年、ベストセラーズ