NHK大河ドラマ「光る君へ」、皆さんも楽しんでいますか?
主人公のお相手役?藤原道長は、本作劇中において藤原兼家の三男として扱われています。
しかしそれは同母兄弟の中であって、実際には藤原道綱など異母の兄弟姉妹が存在しました。
今回はそんな異母兄弟の一人・藤原道義(ふじわらの みちよし)を紹介。果たして彼は、どのような生涯を送ったのでしょうか。
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一生のほとんどを引きこもって過ごす
藤原道義は生年不詳、康保元年(964年)から康保3年(966年)の間に誕生したと考えられています。
道義の母親は藤原忠幹女(ただもとのむすめ)、兼家の四男として扱われました。
ただし正式な婚姻関係から生まれた子ではない落胤(落婬)だったらしく、愚か者であることを理由に一生涯をほとんど引きこもってすごしたそうです。
そのため右大臣家の息子であるにもかかわらず、官位は治部少輔・従五位上に終わりました。
(それでも一般人、特に六位以下の下級官人たちからすれば憧れの殿上人ですが……)
実際のところ、道義が何かしら障害を持って生まれたのか、あるいは世間体を考えた兼家らによって愚かということにされたのかは分かりません。
いずれにしても、あまり幸せとは言えない生涯だったろうことは察するに余りあります。