断崖絶壁の珍味…!悲しい伝説「吉作落とし」に登場する「岩茸」実際どんな形してるの?:2ページ目
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崖の途中に取り残された男の悲話「吉作落とし」
大分県に伝わる「昔話」にはこんな悲話があります。
トラウマ続出?背筋がゾワゾワくる大分県の怖い昔話「吉作落とし」を紹介【上】
怖い話と言えば、妖怪や幽霊が現れるホラー系や、人食い生物(サメ、熊など)や殺人鬼などが暴れ回るパニック系が定番でしょう。しかし、中には幽霊も殺人鬼も現れないどころか、登場人物が一人しかいないの…
あるところに、岩茸を採って暮らしている「吉作」という若者がいました。吉作は一人ぐらし。紅葉の美しい頃、傾山(かたむきやま)という山へ初めて入り、一人で岩茸を採っていました。
綱一本に捕まりながら断崖絶壁の岩茸をとるという大変な労力のため、疲れて周りを見渡すと、ふと崖の途中に人が座れるくらいの小さな岩棚があるのに気が付きます。
そこに降りて、一息つく吉作。
そろそろ上にあがろうとすると、なんと今までぶら下がっていた綱に手が届きません。綱は手を放した際に縮んで、上の方へ上がってしまっていたのです。
吉作は一人取り残されてしまったため、助けを求めて里へ向け何度も叫び続けますが、峠を行き交う旅人は化け物だと思ってしまいます。数日後、飢えと寒さでほとんど意識を失いかけていた吉作は「鳥のように飛べるかもしれない」と錯覚し、岩棚から飛び降りてしまったといいます。後に村人達はその岩場を「吉作落とし」と名付け、山に登る人々の戒めとしたという。
筆者はこの話を「日本昔話」で見たことがあるのですが、まさか自分でその岩茸を見ることがあるとは思いませんでした。秋になるとこの話を思い出してしまいそうです。
それにしても人間はどうやってこのような食材を発見したのでしょうか…⁉ あくなき食べ物への欲求、みなさまもほどほどに。
参考サイト:日本昔話データベース、食用植物としての地衣類
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