恋しくてたまらない……「恋忘れ貝」で万葉人の複雑な恋心を知ろう:2ページ目
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「恋忘貝」とは?
この歌でポイントとなるのが「恋忘貝(こいわすれがい)」です。これは、恋の苦しさを忘れることができるという伝承があった貝で、二枚貝の貝殻の片方、または一枚貝のあわびの殻などを指します。特定の貝ではないとされています。
そして、「恋」「忘れたい」という2つのキーワードを見ると、「つらい恋だったのだろうか?」「忘れたいほど嫌な恋なのだろうか?」と思うこともありますよね。
しかし、この歌は、「会いたくて会いたくて仕方がないけれど会えない」という想いの強さを表しているとも言えます。また、「恋忘貝」という特徴的で大げさな言葉を使って、相手をからかった、という説もあるようです。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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