期待の特別展がいよいよはじまる!
「東京国立博物館」にて、四大絵巻が集結する特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」が開催されます。
本展では、日本絵巻史上最高傑作として名高い四大絵巻、「源氏物語絵巻」「信貴山縁起絵巻」「伴大納言絵巻」「鳥獣戯画」が30年ぶりに集結。
そのほか「神護寺三像」(伝源頼朝像、伝平重盛像、伝藤原光能像)、「三大装飾経」と称される久能寺経、平家納経、慈光寺経、そして、浜松図屛風、日月四季山水図屛風など、平安時代から室町時代の優品を精選し紹介。
総展示件数は約240件。そのうち7割超が国宝と重要文化財となります。なお、作品保護の観点から展示替えが行われますので、観覧日には注意が必要。見どころを詳しく見ていきましょう。
日本絵巻史上の最高傑作 四大絵巻
数ある絵巻作品のなかでも、最高傑作として名高いのが平安時代末に制作された「源氏物語絵巻」、「信貴山縁起絵巻」、「伴大納言絵巻」、「鳥獣戯画」(いずれも国宝)です。会期最初の2週間(展示期間①)は、30年ぶりに四大絵巻が集結。そのほかの期間にも、古代・中世絵巻の名品が続々と登場します。
やまと絵系肖像画の大作 神護寺三像
神護寺に伝わる「伝源頼朝像」、「伝平重盛像」、「伝藤原光能像」(いずれも国宝)は「神護寺三像」として名高いやまと絵系肖像画です。いずれも横幅1メートルを超す一枚絹に描かれた、ほぼ等身大の巨大人物像。展示期間②ではこの三像が一堂に会します。
善美を尽くした至高の装飾経 三大装飾経
貴族たちは、仏のご利益を求めて競うように煌びやかな経巻を作りました。そこには彼らの祈りと高い美意識が表われています。その中で最も美しいと評される「久能寺経」、「平家納経」、「慈光寺経」(いずれも国宝)が、展示期間③④で集結します。
主要作品の展示期間
①10月11日(水)~10月22日(日) 四大絵巻など
②10月24日(火)~11月5日(日) 神護寺三像など
③11月7日(火)~11月19日(日) 三大装飾経など
④11月21日(火)~12月3日(日) 三大装飾経など
※展示作品、展示期間については、諸事情により変更する場合があります。
特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」は2023年10月11日(水)~12月3日(日)の期間、東京国立博物館 平成館で開催されます。