【朝ドラらんまん】要潤演じる田邊彰久のモデル!東京大学理学部の初代教授・矢田部良吉の生涯①:2ページ目
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開成学校でジョン万次郎と顔見知りになった?
慶応3(1867)年10月14日、将軍・徳川慶喜は朝廷に大政奉還を奏上。265年続いた江戸時代は終焉を迎えました。
翌年、元号は明治と改元。薩長土肥を主軸とする新政府のもと、日本は新しい時代に入ります。
明治2(1869)年5月6日、良吉は18歳の若さで開成学校(東京大学の前身機関の一つ)の教授試補に就任。培った英語力を評価されての抜擢でした。
開成学校は、旧幕府が設置した開成所を復興した洋学研究機関です。脈々と受け継がれてきた洋学研究の中に、良吉が加わった瞬間でもありました。
また、朝ドラでも描かれていますが、同年、開成学校にはある人物が英語教授として任命されています。
かつて漂流してアメリカで過ごした経験のあるジョン(中浜)万次郎です。
ドラマ中で田邊教授は、ジョン万次郎と面識があるように描かれていました。実際、2人が赴任した年は同じであり、顔見知りであっても不思議ではありません。
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