「鍛冶屋☆シスターズ」が「世界を救うため」、鍛冶炭をナタで切る修行中
(photo by AdamSelwood on Flickr)
日本精神の象徴・日本刀。その歴史と伝統を現代に継承する、刀鍛冶。その刀鍛冶さんたちが、日本刀の製作技術の伝承と研究、後継者の育成などを目的として結成したのが、全日本刀匠会です。もちろん同業者同志の扶助のみならず、一般にも日本刀の魅力と刀鍛冶の技術を広くアピールするため公式サイトを持ち、情報発信をされています。
で、その公式サイトに近頃、妙な漫画が載っているのです。それが、鍛冶屋☆シスターズ。フルタイトルだと「魔法の刀匠 鍛冶屋☆シスターズ」。妙というのは、確かに言葉が悪いかも知れません。しかし、タイトルを見ただけでも多くの人が、妙というか、変というか、ぶっ飛んでるというか、そんな印象を持つのではないでしょうか。で、実際に漫画を読めば、その印象は確信に変わるはずです。
岡山県・瀬戸内市にある備前長船刀剣博物館へやって来た、髪の色が全員異なる三姉妹。展示される刀を見て「まるで魔法だよね」とか言ってるうちに猫に携帯を盗まれ、追いかけてくと「女神カナヤゴ」と遭遇。世界を救う力を授けるとか一方的に言われ、何ちゃらムーン風に変身させられて・・・という展開。現在第2話まで配信されてますが、話は変身した三姉妹が鍛冶炭をナタで切る修行をしてるところで終わってます。世界の救済、まだまだ先になりそうです。
日本の伝統工芸とヲタテイストとの接近は今に始まったことではないですし、親和性はそもそも高いという声も多い昨今。実際、この漫画の舞台である備前長船刀剣博物館では、7月14日から「エヴァンゲリオンと日本刀展」なる展覧会が行われますが、これも単に「狙ってる」だけでなく、何らかの意義と成果を感じさせるものがあります。しかし、しかし、鍛冶屋☆シスターズ。それにしても、それにしても、鍛冶屋☆シスターズ。とにかくいろんな意味で、目が離せません。