あれ?近所の山、古墳じゃないの?!→ 岡山県で前方後方墳を発見

Japaaan編集部

大きな台形から小さめの台形が突き出した形の「前方後方墳」が岡山県総社市秦地区で見つかりました。古墳といえば鍵穴みたいな形が印象的な「前方後円墳」が有名。教科書の仁徳天皇陵の写真が思い出されます。

今回の古墳は地元では今まで茶臼嶽と呼ばれていた山で、その山の頂上まで登った登森康郎さん(75)の「古墳ではないか」との指摘から、岡山大学と総社市教育委員会の調査により「前方後方墳」と確認されました。

古墳の表面を覆う葺石ふきいしとみられる石


茶臼嶽古墳の3次元計測図(岡山大考古学研究室提供)

今回見つかった古墳は「茶臼嶽古墳」と命名。全長 65メートル、幅 38メートル、標高 190メートルで、岡山県内の「前方後方墳」としては3番目の大きさで、地域の有力者のお墓だと見られています。周辺の山中には「一丁ぐろ古墳群」もあり、同じ一族のものではないかと思われます。

「茶臼嶽古墳」の見つかった秦地区。「秦」の名前も先進的な文化や技術を持った渡来人と関わりの深そうな地名。古墳時代の様子に想像がふくらみます。

今回発見された「茶臼嶽古墳」以外にも、茶臼の名前がついた古墳が日本各地に点在しています。もしかしたら近所の「茶臼山」が実は古墳だった。なんてこともあるかもしれませんね。

via.4世紀前半の前方後方墳 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
via.総社市で前方後方墳発見 – NHK岡山県のニュース

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