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金も銀も枯渇していく江戸時代…名だたる銀山が次々に閉山したその理由とは?

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幕府による対応策は?

もちろん幕府もこのような状況には気づいており、八代将軍である徳川吉宗の時代には、貿易依存の経済体制から脱却するべく絹・生糸・砂糖の日本国内での生産を推進しています。

例えば、現在は特産品としてよく知られている砂糖・和三盆も、こうした時代状況の中で開発されたのでした。

また、交易で使われる通貨も改良され、貨幣の金・銀の含有量が減らされます。これによって海外への流出によるダメージは抑えられるようになったものの、一方で国内でも経済的な混乱が発生します。

このように金銀の含有量が少なく価値が低い通貨が流通してしまったことから、ひとつの物品を購入するために、それまでよりも多くの貨幣が必要になったのです。相対的に物品の価値が上昇し、インフレに陥ったのでした。

幕府による必死の対策・対応もむなしく、日本の金・銀はこうして海外へ流出していき、それを止めれば今度は国内でダメージが発生するという悪循環が発生したのです。

このような中で、国内の金山や銀山での産出も間に合わなくなり、次々に閉山となっていったのです。

参考資料
歴史人
高校日本史-定期テスト対策サイト
週刊エコノミスト Online

 

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