ギャンブル大国 日本!?大人はもちろん子供まで、江戸時代は空前絶後の賭け事ブームだった?:2ページ目
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宝引(ほうびき)
宝引とは、数十本の束ねられた細いヒモのなかにある当たりヒモを引き当てると、玩具やお菓子などの景品がもらえる遊戯で、お正月の風物詩として、子どもたちに大人気でした。
同じ頃、大人の間では参加者同士で参加料を募り、当たりヒモを引いた人が全額総取りする「総取り宝引」が密かに流行します。しかしこちらは一瞬で大金が動くこともある、まさに「禁断の賭博」。
何度も幕府に禁止されましたが、繰り返し行われました。
どっこいどっこい
「どっこいどっこい」は円盤型の台を使って行われる賭博で、現代でいうところのルーレット。子どもの遊びが元ネタとなった賭博です。
一風変わったネーミングも、子どもの遊びが由来となっているからなのだとか。
愛らしいネーミングの「どっこいどっこい」ですが、傾いた円盤を使うほか、手さばきで誤魔化したりサクラを勝たせたりするイカサマが横行。詐欺賭博ともよばれ、納得のいかない参加者が暴力沙汰を起こすことも珍しくなかったといいます。
昭和10年、刑事であった「増田伝助」が宇都宮競馬場外で初めて「どっこいどっこい」のイカサマを暴いて検挙したため、「伝助賭博」ともよばれています。
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