広島原爆投下から77年。あの日何が起こったのか、目を背けてはいけない事実【後編】:2ページ目
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放射能被害
爆発による直接的な放射線被曝のほかに、広島市の北西部に降った「黒い雨」などの放射性降下物による被曝被害も発生しました。更に投下後に救援や捜索活動のために市内に入った人に急性障害が多発しました(二次被害)。
当時の広島市の人口は約34万人でしたが、爆心地から1.2kmの範囲では当日中に50%の人が死亡し、同年12月末までに更に14万人が死亡したと推定されています。殺傷者としてまとめると20万人もの人間がいた事になるのです。
その後も火傷の後遺症(ケロイド)による障害、胎内被曝した出生児の死亡率の上昇、白血病や甲状腺癌の増加など見られた事も無視できない事実であり大きな被害です。
(長崎編へつづく)
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